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野ブタ。をプロテ| JAPATTACK

野ブタ。をプロãƒâ€



高 校学園ドラマにつきものの人気物vs不人気者は世界共通のテーマであるが、現在放送中(12月17日最終回)でテーマソングも大ヒットし話題になっている 『野ブタ。をプロデュース』は一見違った学園ドラマだ。

モーニング娘。というグループにピリオドを付けたつんくにリンクしてか、(実際、原作者は普通の女の子をスターに仕立て大人気になったモーニング娘。の現 象に興味を抱きこの物語を制作したらしい。原作での修二はドラマよりも良い奴ではなく、最後は孤立し転校する(逃げる)結末はサッドエンド。) この『野 ブタ。—』は学校で苛められているJuonやRingに 出て来るようなネクラな不気味な女の子、小谷信子に極秘で本人からの希望で名付けられたニックネーム。

その秘密を共有しているのは学校の人気者の修二と変わり者で孤立している彰。修二は学校では皆に好かれる格好の良い人気者。しかし彼の好感触な態度はあく までも学校生活を生き延びるための仮面であり、本心では 常に周りに気を使い人から嫌われない様に必至で場の空気を察知し盛り上げている。

そんな彼にも苦手な奴がおり、それが彰だ。彰はチャラチャラした マイペースなちょっとバカな態度をとるお金持ちの息子で変わり者。しかしその一風変わった独自のスタイルでクラスでは孤立しつつも本人はお構いなく能天気 に振る舞っている。

クラスの不良コギャルたちの信子に対するイジメがエスカレートした頃、ひょんな経緯で修二は彰と共に極秘で信子を学校一の人気者にプロデュースしようとい うことになってしまうのだ。

信子も彰 も「自分」という者を把握し、そしてそれを周囲に会わせ変えることができない。信子は不器用で希望も期待もなく自分はこの世では受けられないという事に納 得をし、そして彰は楽観的な正直者だが自分が空っぽな人間であるという事を理解している。修二は器用に内/外の顔を使い分けソツなく生きてるが、そんな彼 は本当の自分を曝け出せる二人の存在に惹かれてゆく。

社会に出る前の学生時代にとって学校とはその生きる全てだ。そしてその小さな世界での評価が本人のアイデンティテーを強烈に決定させる。

修二は「中身なんてどうだっていいんだよ、皆が美人だって言えば美人になるし、皆が欲しいって言えば値段も上がる。世の中にはそういう風に仕掛けるヤツが いるんだよ。皆でもっと金使わせる方法はないかって知恵しぼっているんだよ。たいして良い唄じゃないのにヒットしたり、普通の女の子をアイドルにしたり、 マズいラーメン屋に行列をつくったりさ。」とプロデュースされている社会を冷静に分析する。

プロデュースというものは時に真実ではない虚像を作り出す事もある(実際にはそのケースが社会には多い)。しかしこのドラマではそのプロデュースというも のは内に潜む真実の良さを表現する結果になってゆくのか?という方向への期待と不安感が興味深い。一見、疏外視されている孤立した弱者を救う物語に見せて おいて、実は虚栄を貼る人間(修二)の葛藤を描くのだ。

人気という実態のない物へ振り回されてしまうシステムでの生き延びる方法として仮面を着た修二。しかし彼は実は、自分の力で自分らしさを取り戻そうと前へ 出ようと自ら変わってゆく信子と、そして物事の本当の姿を見通している彰に逆に影響を受けられてゆく。

野ブタと彰は「自分」にとっての必要な価値を重視し、修二は初めてそれまで「他人の目」のみに降り舞わせれ、「自分」の価値を見過ごして来たことに気付き 始める。そして修二は虚像と真実の狭間でどう変わってゆくのかー。

この物語は太宰治の『人間失格』という道化することで本心を偽り、世間に怯えた後に壊れてゆく物語と、『走れメロス』のような人間の友情という物を問う物 語にも影響を受けているようだ。またドラマでは脚本家の木皿泉の無駄のない細部に折られる伏線やセリフ回しが素晴らしい。

島国日本は常に人の目、人の評価、世間というものに怯る。それは狭い場所に沢山の人間がいるからのみならず地域社会には昔から村八分というものがあった。 人と人がふれあう組織のなか(すべてのグループ/団体/仲間)で周りの雰囲気/空気/ノリ/知識に会わせるのは鉄則であり、それに従えない物は「空気の読 めないヤツ」もしくは場違いの人間として失笑され、本人に直接の話しかけはなく外される。

日本語でフォーリナーのことを外人と書く。はじめから「外の人」には内の人達が共有している認識を期待はしない。(かといって、「外人」としての振る舞い を期待されているケースが顕著でもあるが)

日本でのイジメや村意識/仲間意識が特に強いのは、同じ人種、同じ階級、同じ言語、という近い者同士が肩を触れあるゆえに、時に敏感にそして陰険なまでに 排他的になるのかと思う。

流行/廃りの加速、情報過多の都市(東京)の悪作用の一面もこの物語は表現している。そして実は学生物語ではあるが、修二のような人間は沢山の人達の典型 だと思う。


修二の本音はどのグループにも属さない(属れない)野ブタと彰といる自分が一番好きだと言う。 虚栄を張り、自分や他人の本心に向き合えず、ある特定の人/場所/個性、そして上辺しか受け入れることの出来ない心はいつしか萎縮し自分自身を結局は苦し めていく。
しかし、ドラマ版ではそういった大多数であると思われる、周りに合わせ、常に気を使いながら、いささか窮屈な世間にあわせながら生きている修二を否定的に 描いてはおらず、そう生きる姿の裏には人へ対する思いやりと繊細さを描写している。予期調和でないストーリー展開が非常に魅力的なドラマである。

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キャストレビュー

このドラマでのそれぞれの役所と人間描写が面白い。修二役の 亀梨和也は今が旬のKat-Tunというグループでも人気上昇中の男だが、人気者という外の顔を器用にこなしつつ、陰ではギークな2人との関わりで吐く彼 の本音のセリフなど使い分けが見所だ。

野ブタ(小谷信子)役の堀北真希は電車男ドラマでオタク兄を毛嫌いするギャルな妹役だった子でその演技の豹変に目をみはる。ネクラでもひたむきに自分に とっての正義/価値のために自分内面から勇気を出してかわってゆく変化の演技は徐々にだが確実に表現している。

そしてひょうきんな変わり者彰役の山下智久の演技は放送スタートより話題になった。実は彼のいままでのドラマでの役所は普通の好青年がメインで今ひとつ定 評がなかった。しかし彼には独特の存在感があり、それは一部で指摘されているような彼のモ死んだ魚のような目モというか、不思議な表情の特性を生かせる キャラクターが今回のドラマの役であったと感じる。(監督の指示には従わず、自ら試行錯誤の上あの演技になったとか)今回の彰役ではそんなちょっと普通で ない飄々とした彼の表情が一番的確に表現できる役にハマったようだ。普段の変わり者性格の間に時折みせるシリアスな表情とそして実は喧嘩がメチャクチャ強 いという意外性あるキャラクターだ。

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追伸:テーマソング

11/29 日に日本でこのドラマのテーマソンング『青春アミーゴ』が100万枚売り上げを記録し年間1位になった様子だ。

ジャニーズらしい、今の時代風潮やリアリティをまったく無視したザ・ジャニーズ・ワールド・ライク(男達の熱い友情、戦い、約束、死)が満載の歌詞が強烈 で、ある意味SFというか、これもジャニーズ・フィクションというか、で最高だ。

そんな青春アミーゴだが、典型的な日本の昭和歌謡曲風のメロディーラインが昨今のR&Bに影響されたアメリカポップミュージックのようなJPOP シーンでは一際目立ち、最近の少々つまらなかったJPOPシーンを盛り上げた。

しかし、驚いた事はこの曲の作詞家は25歳の帰国子女。作曲と編曲は元Canna (山下達郎絶賛の日本人フォークグループメンバー)の周水と北欧の音楽家たち、Jonas  Engstrand、Ola  Larsson、Fredrik Hultなのだ。

日本らしさというか、日本のアイドルという希少的な物を的確に表しつつも、一回聴いたら忘れられないメロディー、そして歌詞は非日本人男が、曲はを日本外 の背景を持つ人物たちが制作したのが大変興味深い。

野ブタã€â€

高
校学園ドラマにつきものの人気物vs不人気者は世界共通のテーマであるが、現在放送中(12月17日最終回)でテーマソングも大ヒットし話題になっている
『野ブタ。をプロデュ

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